ワークシートをファイルに保存する(SaveAs メソッド)
2015/11/27
SaveAs メソッド
ワークシートを名前を付けてファイルに保存します。Workbook オブジェクト を対象とした SaveAs メソッド とは、引数の種類が異なります。
object.SaveAs ( filename [, fileformat, password, writerespassword, readonlyrecommended, createbackup, addtomru ] )
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる Worksheet オブジェクト を指定します。
- filename ・・・ 保存するファイル名を文字列で指定します。絶対パスを含めることもできますが、含めない場合はカレントフォルダに保存されます。省略不可。
- fileformat ・・・ ファイルを保存するときのファイル形式を XlFileFormat 列挙型 の定数またはその値を指定します。(利用環境により指定できない定数もあります)省略可。
定数 値 説明 xlWorkbookNormal -4143 ワークブック(規定値) xlCurrentPlatformText -4158 テキスト xlSYLK 2 SYLK xlWKS 4 ワークシート xlWK1 5 WK1 xlCSV 6 CSV xlDBF2 7 DBF2 xlDBF3 8 DBF3 xlDIF 9 DIF xlDBF4 11 DBF4 xlWJ2WD1 14 WJ2WD1 xlWK3 15 WK3 xlExcel2 16 Excel2 xlTemplate 17 テンプレート xlTemplate8 17 テンプレート 8 xlAddIn 18 Microsoft Excel 97-2003 アドイン xlAddIn8 18 Microsoft Excel 97-2003 アドイン xlTextMac 19 Macintosh テキスト xlTextWindows 20 Windows テキスト xlTextMSDOS 21 MSDOS テキスト xlCSVMac 22 Macintosh CSV xlCSVWindows 23 Windows CSV xlCSVMSDOS 24 MSDOS CSV xlIntlMacro 25 International Macro xlIntlAddIn 26 International Add-In xlExcel2FarEast 27 Excel2 FarEast xlWorks2FarEast 28 Works2 FarEast xlExcel3 29 Excel3 xlWK1FMT 30 WK1FMT xlWK1ALL 31 WK1ALL xlWK3FM3 32 WK3FM3 xlExcel4 33 Excel4 xlWQ1 34 WQ1 xlExcel4Workbook 35 Excel4 ブック xlTextPrinter 36 プリンター テキスト xlWK4 38 WK4 xlExcel5 39 Excel5 xlExcel7 39 Excel7 xlWJ3 40 WJ3 xlWJ3FJ3 41 WJ3FJ3 xlUnicodeText 42 Unicode テキスト xlExcel9795 43 Excel9795 xlHtml 44 HTML 形式 xlWebArchive 45 Web アーカイブ xlXMLSpreadsheet 46 XML スプレッドシート xlExcel12 50 Excel12 xlOpenXMLWorkbook 51 XML ブックを開く xlWorkbookDefault 51 ブックの既定 xlOpenXMLWorkbookMacroEnabled 52 マクロを有効にした XML ブックを開く xlOpenXMLTemplateMacroEnabled 53 マクロを有効にした XML テンプレートを開く xlOpenXMLTemplate 54 XML テンプレートを開く xlOpenXMLAddIn 55 XML アドインを開く xlExcel8 56 Excel8 xlOpenDocumentSpreadsheet 60 OpenDocument スプレッドシートを開く xlOpenXMLStrictWorkbook 61 (&H3D) XML ファイルを厳密に開く - password ・・・ 保存するファイルに読み取りパスワードを設定します(15文字以内、大文字小文字は区別されます。省略可。
- writerespassword ・・・ 保存するファイルに書き込みパスワードを設定しますこれを設定したファイルをパスワードを指定せずに開くと読み取り専用で開かれます。省略可。
- readonlyrecommended ・・・ True を指定すると、ファイルを開くときに、読み取り専用で開くことを推奨するメッセージを表示します。省略可。
- createbackup ・・・ True を指定するとバックアップファイルを作成します。省略すると、False が指定されます。
- addtomru ・・・ True を指定すると最近使用したファイルの一覧にブックを追加します。省略すると、False が指定されます。
実際には、コピー元ファイルに複数のシートが含まれている場合、Worksheet.SaveAs メソッド を使っても、全シートが含まれる形でファイルが保存されてしまいます。
つまり、Workbook.SaveAs メソッド と基本的には変わりません(Workbook.SaveAs のほうが、引数が多くなります)。
指定した1つのシートのみを新規ファイルに保存したい場合は、Copy メソッド(ワークシートのコピー・移動(Copy メソッド Move メソッド) を参照)を使用して、新規ブックに目的のシートをコピーします。
SaveAs メソッド 使用例
サンプルVBAソース
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 |
Sub Sample_WorksheetSaveAs() 'アクティブなシートをデスクトップに「成績表」という名前で保存します。 Dim w As Worksheet Dim myFile As String Set w = ActiveSheet myFile = CreateObject("WScript.Shell").specialfolders("Desktop") & "\成績表.xls" w.SaveAs Filename:=myFile End Sub |
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