VBA の演算子(算術演算子)
算術演算子
算術演算を行うときに使用する演算子です。
^(べき乗)、*(積)、/(商)、\(商)、+(和)、-(差)、Mod(剰余)
^ 演算子
数値のべき乗を求めます
result = number ^ exponent
項目の説明
- number ・・・ 任意の数値・数式を指定します
- exponent ・・・ 任意の数値・数式を指定します
- result ・・・ 任意の数値変数を指定します。
1 つの式の中で複数の指数演算が行われるときは、^ 演算子は左から右の順に評価されます。
number または exponent のいずれかが Null 値に評価される式のときは、演算結果 result も Null 値となります。
* 演算子
数値の積を求めます
result = number1 * number2
項目の説明
- number1,number2 ・・・ 任意の数値・数式を指定します
- result ・・・ 任意の数値変数を指定します
一方または両方の式が Null 値のとき、result は Null 値になります。
Empty 値を持つ式は、0 として扱われます。
/ 演算子
2つの数値の商を求めます
result = number1 / number2
項目の説明
- number1 ・・・ 任意の数値・数式を指定します
- number2 ・・・ 任意の数値・数式を指定します
- result ・・・ 任意の数値変数を指定します。
演算結果( result )のデータ型は、通常は倍精度浮動小数点数型( Double )または内部処理形式が倍精度浮動小数点数型のバリアント型( Variant )となります。
number1 または number2 のいずれか、またはその両方が、Null 値に評価される式のときは、演算結果 result も Null 値となります。
Empty 値 を持つ式は、0 として扱われます。
\ 演算子
2つの数値の商を求めます(結果は整数)
result = number1 \ number2
項目の説明
- number1 ・・・ 任意の数値・数式を指定します
- number2 ・・・ 任意の数値・数式を指定します
- result ・・・ 任意の数値変数を指定します。
演算結果( result )は、整数となります(小数部分は切り捨て)。
number1 または number2 のいずれか、またはその両方が、Null 値に評価される式のときは、演算結果 result も Null 値となります。
Empty 値 を持つ式は、0 として扱われます。
+ 演算子
2つの数値の和を求めます
result = expression1 + expression2
項目の説明
- expression1 ・・・ 任意の数値・数式を指定します
- expression2 ・・・ 任意の数値・数式を指定します
- result ・・・ 任意の数値変数を指定します。
expression1 または expression2 のいずれか、またはその両方が、Null 値に評価される式のときは、演算結果 result も Null 値となります。
両方の式が Empty 値 を持つ場合、result は整数型となります。一方の式のみが Empty 値 の場合、他方の式がそのまま result となります。
expression1 、expression2 の両方が、文字列型( String )、または、一方が文字列型で他方がバリアント型( Variant )、また両方がバリアント型で両方の内部処理形式が文字列型の場合に行われる演算方法は、「文字連結」となります。
– 演算子
数値のべき乗を求めます
result = number1 – number2
項目の説明
- number1 ・・・ 任意の数値・数式を指定します
- number2 ・・・ 任意の数値・数式を指定します
- result ・・・ 任意の数値変数を指定します。
number1 または number2 のいずれか、またはその両方が、Null 値に評価される式のときは、演算結果 result も Null 値となります。
Empty 値 を持つ式は、0 として扱われます。
Mod 演算子
2 つの数値の除算を行い、その剰余を返します
result = number1 Mod number2
項目の説明
- number1 ・・・ 任意の数値・数式を指定します
- number2 ・・・ 任意の数値・数式を指定します
- result ・・・ 任意の数値変数を指定します。
result は、number1 を number2 で除算した時の余りとなります。
number1 または number2 のいずれか、またはその両方が、Null 値に評価される式のときは、演算結果 result も Null 値となります。
Empty 値 を持つ式は、0 として扱われます。
数式( number1、number2 )の中の浮動小数点数は整数に丸められます。
(例)result = 10 mod 3.5
の result は、「2」になります。
関連記事
-
-
xlFileFormat 列挙型
xlFileFormat 列挙型 Workbook.SaveAs メソッド の引 …
-
-
連想配列(Dictionary オブジェクト)
連想配列 連想配列とは、添字(キー)に文字列を使用することができる配列です。 V …
-
-
式を評価し、結果(真・偽)に応じた式・値を返す(IIf 関数)
IIf 関数 の使い方 IIf(アイイフ)関数は、式を評価してその結果(真・偽) …
-
-
色の設定(Color プロパティ・RGB 関数)
Color プロパティ Color プロパティは、指定したオブジェクトの色を取得 …
-
-
文字列:文字列左から指定文字数取得(Left 関数,LeftB 関数)
Left 関数・LeftB 関数 の使い方 【書式】 result_left = …
-
-
指定した数のスペースを挿入する(Spc 関数)
指定した数のスペースを挿入 指定した数のスペースを挿入するには、Spc 関数を使 …
-
-
列挙型変数(Enum ステートメント)
列挙型変数を使う 列挙型変数を使用するには、Enum ステートメントを使って、宣 …
-
-
四捨五入・切り上げ・切り捨て・丸め(Round 関数 他)
Round 関数(丸め)の使い方 【書式】 value = Round ( ex …
-
-
式の値に応じて多分岐を行う(Switch 関数)
Switch 関数 の使い方 Switch 関数は、「式・値」を対にして指定して …
-
-
色の設定(ColorIndex プロパティ・Colors プロパティ)
ColorIndex プロパティ ColorIndex プロパティは、指定したオ …