色の設定(ColorIndex プロパティ・Colors プロパティ)
2015/10/21
ColorIndex プロパティ
ColorIndex プロパティは、指定したオブジェクトの色を取得・設定します。設定には、カラーパレットのパレット番号を使って色を指定します。
<取得>
result = Object.ColorIndex
<設定>
Object.ColorIndex = index
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる オブジェクトを指定します。
Border オブジェクト(罫線)、Borders オブジェクト(輪郭線)、Font オブジェクト(文字)、Interior オブジェクト(セル)、FormatColor(カラースケール) など - index ・・・ カラーパレットの色を表す 1 ~ 56 のパレット番号、または、XlColorIndex 列挙型 の定数またはその値を指定します。
定数 値 内容 xlColorIndexAutomatic -4105 自動設定 xlColorIndexNone -4142 色なし - result ・・・ 設定されているカラーパレットのパレット番号。
Colors プロパティ
Excel は、ブックごとに管理できるカラーパレットを持っており、56種類の色を保持しています。Colors プロパティは、その56種類の色の設定、取得を行います。
<取得>
result = Object.Colors ( index )
<設定>
Object.Colors ( index ) = rgb
<カラーパレットをリセット>
Object.ResetColors
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる Workbook オブジェクトを指定します。
- index ・・・ カラーパレットの色を表す 1 ~ 56 のパレット番号を指定します。
- rgb ・・・ 色を表す RGB 値を指定します( ⇒ RGB 値に関しては、RGB 値一覧表 を参照)。また、RGB 関数 も使用できます。
- result ・・・ 色を表す RGB 値。
カラーパレットのリセット
Workbook オブジェクトのResetColors メソッドを実行すると、カスタマイズされたカラーパレットはリセットされて、既定の状態に戻ります。
ColorIndex プロパティ・Colors プロパティ 使用例
サンプルVBAソース1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 |
Sub Sample_ColorIndex1() Dim myRng As Range Dim i, v Set myRng = Range("A1:G8") i = 1 '現在のカラーパレットの状態ををシート上に表示 For Each v In myRng v.Interior.ColorIndex = i i = i + 1 Next v End Sub |
実行結果 1
サンプルVBAソース2
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 |
Sub Sample_ColorIndex2() 'Book1.xls のカラーパレットをコピー ThisWorkbook.Colors = Workbooks("Book1.xlsm").Colors 'カラーパレットをリセット 'ThisWorkbook.ResetColors End Sub |
実行結果 2
関連記事
-
エラー(CVErr 関数・IsError 関数・Error 関数)
CVErr 関数(エラー番号をエラー値に変換する)の使い方 【書式】 retur …
-
セルのデータを区切り文字で複数のセルに分割する(TextToColumns メソッド)
TextToColumns メソッド TextToColumns メソッドを使用 …
-
引数が省略されたかどうかをチェックする( IsMissing 関数 )
IsMissing 関数の使い方 【書式】 result = IsMissing …
-
文字列:アルファベットを小文字または大文字に変換(LCase 関数,UCase 関数)
LCase 関数・UCase 関数 の使い方 【書式】 <アルファベットの大文字 …
-
VBA で正規表現を使う(RegExp オブジェクト)
RegExp オブジェクト VBA で正規表現を使うには、VBScript のR …
-
日付時刻:年・月・日を取得(Year、Month、Day 関数)
日付から年・月・日を取得する関数 【書式】 date_year = Year ( …
-
変数がNull 値かどうかをチェックする( IsNull 関数 )
IsNull 関数の使い方 【書式】 result = IsNull ( exp …
-
日付時刻:日付時刻から情報取得( DatePart 関数 )
DatePart 関数(日付・時刻の値から情報を取得) 【書式】 result …
-
変数が配列かどうかをチェックする( IsArray 関数 )
IsArray 関数の使い方 【書式】 result = IsArray( va …
-
Split 関数(文字列型の一次配列を作成)
Split 関数の使い方 【書式】 myArray = Split ( expr …