VBA の演算子(演算子の優先順位)
2015/08/26
演算子の優先順位
演算子の優先順位とは、1つの式の中に演算子が複数ある場合、どの部分から先に計算すべきかを明確化するため規則のことです。
優先順位が同じ場合は、現れる順序(左から右)で評価されます。
また、括弧( )で括ることで優先順位を上げることができます。
| 優先順位 | 演算子 | 内容 | 種類 |
| 1 | ^ | べき乗 | 算術演算子 |
| 2 | – | 符号反転 | |
| 3 | * | 乗算 | |
| / | 除算 | ||
| 4 | \ | 整数除算 | |
| 5 | Mod | 剰余算 | |
| 6 | + | 加算 | |
| – | 減算 | ||
| 7 | & | 文字列連結 | 文字列連結演算子 |
| 8 | = | 等しい | 比較演算子 |
| <> | 等しくない | ||
| < | より小さい | ||
| <= | 以下 | ||
| > | より大きい | ||
| => | 以上 | ||
| Like | 文字列のあいまい検索 | ||
| Is | オブジェクト変数の比較 | ||
| 9 | Not | 論理否定 | 論理演算子 |
| 10 | And | 論理積 | |
| 11 | Or | 論理和 | |
| 12 | Xor | 排他的論理和 | |
| 13 | Eqv | 論理等価演算 | |
| 14 | Imp | 論理抱含演算 |
VBA 演算子の優先順位の使用例
サンプルVBAソース
|
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 |
Sub Sample_Order_Operator() Dim num1 As Long Dim num2 As Long Dim num3 As Long Dim str1 As String num1 = 10: num2 = 25: num3 = 1000 str1 = "計算結果:" '( ) で優先順位を変更、* は & よりも優先されます。 MsgBox str1 & num1 * (num2 + num3) End Sub |
実行結果
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