Erase ステートメント(配列の初期化・動的配列のメモリ解放)
Erase ステートメントの使い方
【書式】
Erase myArray [, myArray1, myArray2 … ]
【項目の説明】
- myArray ・・・ 消去する配列の変数名。複数指定する場合は、カンマ (,) で区切ります。
静的配列(通常の配列)の場合:すべての要素がデータ型に応じた初期値(下記の表を参照)でクリアされます。
動的配列:要素の保持自体を破棄し、要素をひとつも持たない宣言時の状態に戻ります(要素に割り当てたメモリは解放します)。
再利用するには、再度 ReDim ステートメントで、要素等をしていします。
静的配列の要素による Erase ステートメント実行結果
配列の型 | Erase ステートメント実行結果 |
数値型の配列 | 各要素は、「0」に設定されます |
文字列型(可変長)の配列 | 各要素は、長さ「0」の文字列(””)に設定されます |
文字列型(固定長)の配列 | 各要素は、「0」に設定されます |
バリアント( Variant )型の配列 | 各要素は、Empty 値 に設定されます |
ユーザー定義型の配列 | 各要素は、別々の変数として設定されます |
オブジェクト型の配列 | 各要素は、Nothing に設定されます |
Erase ステートメントの使用例
VBAソース
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'ユーザー定義型の定義 Private Type mynewType Name As String Num As Long End Type Sub sample_erase01() Dim intArray(5) As Integer '整数型配列 Dim vstrArray(5) As String '文字列配列(可変長) Dim fstrArray(10) As String * 8 '文字列配列(固定長) Dim valArray(10) As Variant 'バリアント Dim myArray(3) As mynewType 'ユーザー定義 Dim objArray(3) As Object 'オブジェクト '上記静的配列を初期化 Erase intArray, vstrArray, fstrArray, valArray, myArray, objArray Debug.Print "数値 :" & intArray(0) Debug.Print "文字列(可変):" & vstrArray(0) & "(長さ= " & Len(vstrArray(0)) & ")" Debug.Print "文字列(固定):" & fstrArray(0) & "(長さ= " & Len(fstrArray(0)) & ")" If IsEmpty(valArray(0)) Then Debug.Print "バリアント型 :" & valArray(0) & "(値: " & "Empty" & ")" Debug.Print "ユーザー定義 :" & myArray(0).Name Debug.Print "ユーザー定義 :" & myArray(0).Num If objArray(0) Is Nothing Then Debug.Print "オブジェクト :" & "(値: " & "Nothing" & ")" End Sub |
実行結果
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