カレントフォルダ(CurDir 関数、ChDir ステートメント、ChDrive ステートメント)
カレントフォルダ
カレントフォルダとは、ブックを開いたり保存するときに既定で参照する場所のことです。カレントフォルダを取得するには、CurDir 関数 を使用します。カレントフォルダを変更するには、ChDir ステートメントを、カレントドライブを変更するには、ChDrive ステートメント を使用します。
CurDir 関数
引数で指定したドライブのカレントフォルダのパスを表す文字列型(String)の値を取得します。
string = CurDir( [ drive ] )
引数・戻り値
- drive ・・・ ドライブ名を文字列で指定します。省略すると現在のカレントドライブを指定します。「C:」のように指定します。
ChDir ステートメント
引数で指定したパスにカレントフォルダを変更します。ただし異なるドライブのパスを指定することはできません。
ChDir( path )
引数・戻り値
- path ・・・ カレントフォルダに設定したいパスを文字列で指定します。
ChDrive ステートメント
ChDir ステートメントでは、ドライブを変更することができません。異なるドライブの任意のフォルダをカレントフォルダに設定したい場合、先に、ChDrive ステートメントを実行しカレントドライブを変更しておきます。
ChDrive( drive )
引数・戻り値
- drive ・・・ ドライブ名を指定します。
(例)ChDrive = “D” (カレントドライブを D ドライブに変更)
CurDir 関数 使用例
サンプルVBAソース
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 |
Sub Sample_ExportAsFixedFormat() 'カレントフォルダ を「C:\Users」に変更 ChDir("C:\Users") '現在のカレントフォルダのパスを表示 MsgBox CurDir("C:") End Sub |
実行結果
関連記事
-
日付時刻:時・分・秒を取得(Hour、Minute、Second 関数)
日付時刻から時・分・秒を取得する関数 【書式】 time_hour = Hour …
-
変数がNull 値かどうかをチェックする( IsNull 関数 )
IsNull 関数の使い方 【書式】 result = IsNull ( exp …
-
配列(宣言・要素数の変更について)
配列の宣言 【書式】※ 配列の宣言 <Type 型の静的配列(固定長配列)の宣言 …
-
画面の更新を停止(ScreenUpdating プロパティ)
画面の更新を停止 マクロを実行すると、画面が更新されます。これにより、実行速度が …
-
オブジェクトの書式をクリアする(ClearFormats メソッド)
ClearFormats メソッド 対象となるオブジェクトの書式(スタイル)を初 …
-
VBA の演算子(論理演算子:And、Eqv、Imp、Not、Or、Xor)
論理演算子 論理演算を行うときに使用する演算子で、以下の 6 種類があります。 …
-
文字列:2つの文字列を比較する(StrComp 関数)
StrComp 関数の使い方 【書式】 result = StrComp ( s …
-
文字列:定数(改行・タブ)
改行・タブの定数 これらの定数は、使用前に定義する必要はありません。コード中のど …
-
変数が配列かどうかをチェックする( IsArray 関数 )
IsArray 関数の使い方 【書式】 result = IsArray( va …
-
ある数値が、複数の範囲のどの範囲に含まれるかを示す文字列を返す(Partition 関数)
Partition 関数 の使い方 Partition 関数は、ある数値が、区切 …