乱数ジェネレータを初期化 (乱数系列を再設定) する(Randomize ステートメント)
Randomize ステートメントの使い方
Rnd 関数 を使用する前に使用します。Randomize ステートメントを使用せず、乱数にシード値を設定しない場合、マクロを含むブックを一度閉じてから再度開いて実行した結果が常に一定となります。
シード値とは、乱数発生ルーチンの初期値に使われる値のことです。
Randomize [ ( number ) ]
引数・戻り値
- number ・・・ シードを選択するための数値を指定します。
引数 number を省略した場合、システムタイマーから取得した値(Timer 関数の戻り値)が新しいシード値として使われます。この場合ほぼ毎回違う値を得ることができます。
乱数系列を繰り返すには、数値を指定して Randomize ステートメントを実行する直前に、負の引数を指定して Rnd 関数を呼び出します。引数 number に同じ値を指定して Randomize ステートメントを使用しても、前の乱数系列を繰り返すことはできません。
Randomize 関数の使用例
サンプルVBAソース
|
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 |
Sub Sample_Randomize() '新しいシード値として Timer 関数の戻り値を使用し、乱数発生ルーチンを初期化 Randomize '乱数を発生 ActiveCell.Value = Rnd End Sub |
実行結果
上記「サンプルVBAソース」をセルA1 からA5 で実行します。
保存したブックを開いて「サンプルVBAソース」をセルB1 からB5 で実行した結果
Randmize ステートメントを実行して乱数ジェネレータを初期化した後に、Rnd 関数 を実行したため、A 列、B 列の数値が変わりました。
乱数シード値を設定しない場合は、実行結果は常に一定となります。
( ⇒ Rnd 関数使用例2を参照)
関連記事
-
-
IME の現在の状態を取得します(IMEStatus 関数)
IMEStatus 関数の使い方 【書式】 result = IMEStatus …
-
-
文字列:文字列を検索してその最初の文字位置を返す(InStr 関数,InStrB 関数)
InStr 関数・InStrB 関数の使い方 【書式】 result = { I …
-
-
対象のオブジェクトをクリアする(Clear メソッド)
Clear メソッド 対象となるオブジェクト全体をクリアします。Range オブ …
-
-
日付時刻:文字列から日付・時刻データを取得( DateValue 関数、TimeValue 関数 )
DateValue 関数(文字列から日付データを取得) 【書式】 date_va …
-
-
ある数値が、複数の範囲のどの範囲に含まれるかを示す文字列を返す(Partition 関数)
Partition 関数 の使い方 Partition 関数は、ある数値が、区切 …
-
-
変数が数値型かどうかをチェックする( IsNumeric 関数 )
IsNumeric 関数の使い方 【書式】 result = IsNumeric …
-
-
変数のデータ型・宣言(Dim ステートメント)
変数の宣言 一般的な方法 【書式】 Dim varname [ As type, …
-
-
ユーザー定義定数(Const ステートメント)
定数を使う ユーザー定義の定数を使用するには、Const ステートメントを使って …
-
-
指定した数値を文字列に変換する(Str 関数)
Str 関数 の使い方 Str 関数は、数値・数式を文字列に変換して返す関数です …
-
-
指定した数値に対応する選択肢の値・数式を返す(Choose 関数)
Choose 関数 の使い方 Choose 関数は、指定されたインデックス値(1 …

