WorksheetView オブジェクト
WorkSheetView オブジェクト
行列番号や枠線の表示・非表示の設定などを行うことができます。Window オブジェクト では、現在表示されているシートに対して設定を行いますが、WorksheetView オブジェクト では、指定したシートに対して設定を行うことができます。
<取得>
object.SheetViews [ .Item ] ( index )
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる Window オブジェクトを指定します。
- index ・・・ インデックス番号または、シート名を指定します。※シート名を指定する場合は、「”」で囲みます。
WorkSheetView オブジェクト を使用できるのは、Excel2007 以降です。
WorkSheetView オブジェクトの主なプロパティ
DisplayFormulas プロパティ
セルに数式が入力されている場合、その結果を表示するか数式をそのまま表示するかを設定および取得をします。
<取得>
object.DisplayFormulas
<設定>
object.DisplayFormulas = boolean
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる WorkSheetView オブジェクトを指定します。
- boolean ・・・ ブール型(Boolean)の値を指定します。True を 指定した場合、数式を表示し、False の場合、数式の計算結果の値が表示されます。
object に、Window オブジェクトを指定した場合は、指定ウィンドウ内の現在表示されているワークシートが対象となります。
DisplayGridlines プロパティ
枠線をを表示するかどうかを設定および取得します。
<取得>
object.DisplayGridlines
<設定>
object.DisplayGridlines = boolean
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる WorkSheetView オブジェクトを指定します。
- boolean ・・・ ブール型(Boolean)の値を指定します。True を 指定すると枠線を表示し、False を指定すると枠線を非表示にします。
枠線を印刷するかどうかを制御するには、PrintGridlines プロパティ を使用します。
object に、Window オブジェクトを指定した場合は、指定ウィンドウ内の現在表示されているワークシートが対象となります。
DisplayHeadings プロパティ
行列の見出しの表示、非表示を設定および取得します。
<取得>
object.DisplayHeadings
<設定>
object.DisplayHeadings = boolean
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる WorkSheetView オブジェクトを指定します。
- boolean ・・・ ブール型(Boolean)の値を指定します。True を 指定すると行列両方の見出しを表示し、False を指定すると見出しを非表示にします。
object に、Window オブジェクトを指定した場合は、指定ウィンドウ内の現在表示されているワークシートが対象となります。
DisplayOutline プロパティ
アウトライン記号を表示するかどうかを設定および取得します。
<取得>
object.DisplayOutline
<設定>
object.DisplayOutline = boolean
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる WorkSheetView オブジェクトを指定します。
- boolean ・・・ ブール型(Boolean)の値を指定します。True を 指定するとアウトライン記号を表示し、False を指定すると非表示にします。
object に、Window オブジェクトを指定した場合は、指定ウィンドウ内の現在表示されているワークシートが対象となります。
DisplayZeros プロパティ
「0」を表示するかどうかを設定および取得します。
DisplayZeros プロパティに、True を設定するとセルに入力された「0」は、表示されます。False を設定すると「0」は非表示になります(数式バーには表示されます)。
<取得>
object.DisplayZeros
<設定>
object.DisplayZeros = boolean
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる WorkSheetView オブジェクトを指定します。
- booleanformula ・・・ ブール型(Boolean)の値を指定します。True を 指定すると「0」を表示し、False を指定するとセルには「0」は表示されず空白の状態になります(数式バーには表示されます)。
object に、Window オブジェクトを指定した場合は、指定ウィンドウ内の現在表示されているワークシートが対象となります。
Sheet プロパティ
Sheet オブジェクトを取得します。
<取得>
object.Sheet
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる WorkSheetView オブジェクトを指定します。
Sheet.Name プロパティ ではシート名を取得します。Sheet.Activate メソッド を使うと指定したシートをアクティブにします。
WorksheetView オブジェクト 使用例
サンプルVBAソース 1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 |
Sub Sample1_WorksheetView() Dim i As Long Dim str As String Dim w As Window Set w = Application.Windows(1) For i = 1 To w.SheetViews.Count '「数式」「枠線」「行列の見出し」「0」 の現在の表示/非表示 を確認 str = str & "【" & w.SheetViews(i).Sheet.Name & "】" & vbCrLf & _ "数式の表示:" & w.SheetViews(i).DisplayFormulas & vbCrLf & _ "枠線の表示:" & w.SheetViews(i).DisplayGridlines & vbCrLf & _ "行列の表示:" & w.SheetViews(i).DisplayHeadings & vbCrLf & _ "ゼロの表示:" & w.SheetViews(i).DisplayZeros & vbCrLf & _ "アウトライン:" & w.SheetViews(i).DisplayOutline & vbCrLf Next i MsgBox str End Sub |
実行結果
サンプルVBAソース 2
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 |
Sub Sample2_WorksheetView() With ActiveWindow.SheetViews '数式を表示 .Item("販売数").DisplayFormulas = True '枠線を非表示 .Item("販売数").DisplayGridlines = False '行列を非表示 .Item("販売数").DisplayHeadings = False 'アウトラインを非表示 .Item("販売数").DisplayOutline = False 'ゼロを表示 .Item("販売数").DisplayZeros = True End With End Sub |
実行結果
「サンプルVBAソース 2」実行前、「サンプルVBAソース 1」を実行した状態
「サンプルVBAソース 2」実行後、「サンプルVBAソース 1」を実行した状態
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