指定した文字列を数値に変換する(Val 関数)
Val 関数 の使い方
Val 関数は、指定した文字列に含まれる数字を数値として認識し、その値を適切なデータ型に変換してかえす関数です。
result = Val ( expression )
引数・戻り値
- expression ・・・ 任意の文字列・文字列式を指定します。
- result ・・・ 引数 expression に含まれる数値を適切なデータ型に変換した値。
文字列中の数字以外の文字を見つけると Val 関数は読み込みを中止します。ただし、スペース、タブ、ラインフィード、キャリッジリターン等は無視されます。
例1:Val(“12 345”) ⇒ 12345([スペース]は無視)
例2:Val(“99\123”) ⇒ 99([\]以降は読み込み中止)
8 進数を表す &O や 16 進数を表す &H は、数値として認識します。
例:Val(“&H10”) ⇒ 16, Val(“&O10”) ⇒ 8 )
ピリオド (.) は、小数点の記号として認識します。
例:Val(“123.55”) ⇒ 123.55
引数 expression が、Null 値の場合は、エラーになります。
引数 expression が、Empty 値の場合は、0 を返します。
Val 関数 の使用例
サンプルVBAソース
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Sub Sample_val() Debug.Print Val(123456) '数値 Debug.Print Val("9\12") '「\」を含む Debug.Print Val("&H10") '16進数 Debug.Print Val("&O10") '8進数 Debug.Print Val("123abc") '全角数値と文字列 Debug.Print Val("123abc") '半角数値と文字列 Debug.Print Val("25.1") '小数点を含む数値 Debug.Print Val(50 & Chr(9) & "11") '水平タブ Debug.Print Val(60 & Chr(10) & 1) 'ラインフィード Debug.Print Val(70 & Chr(11) & 1) '垂直タブ Debug.Print Val(80 & Chr(13) & 1) 'キャリッジリターン Debug.Print Val(90 & Chr(32) & 1) 'スペース End Sub |
実行結果
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