ブックを別名で保存(SaveAs メソッド)
2016/01/12
ブックを別名で保存(SaveAs メソッド)
ブックの変更を保存したり、新規ブックに名前を付けて保存する場合、SaveAs メソッド を使用します。
object.SaveAs ( filename, fileformat, password, writerespassword, readonlyrecommended, createbackup, accessmode, conflictresolution, addtomru, textcodepage, textvisuallayout, local )
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる Workbook オブジェクトを指定します。
- filename ・・・ 保存するブックの名前を指定します。拡張子を省略すると Excel によって自動的に付加されます。また、完全パスを含めることもできます。完全パスを含めない場合、カレントフォルダ―に保存されます。
- fileformat ・・・ ブックを保存する時のファイル形式を XlFileFormat 列挙型 の定数またはその値で指定します。保存済みのファイルの場合は、前回指定した形式が既定値となります。新規ブックの場合、Excel 2007 以降は、Excel ブック(xlsx)、それ以前の場合は、Excel 97-2003 ブック(xls)となります。
- password ・・・ 保存するブックに読み取りパスワードを設定します。15文字以内、大文字小文字は区別されます。省略可。
- writerespassword ・・・ 保存するブックに書き込みパスワードを設定します。これを設定したファイルをパスワードを指定せずに開くと読み取り専用で開かれます。省略可。
- readonlyrecommended ・・・ True を指定すると、ファイルを開くときに、読み取り専用で開くことを推奨するメッセージを表示します。省略可。
- createbackup ・・・ True を指定するとバックアップファイルを作成します。省略すると、False が指定されます。
- accessmode ・・・ ファイルへのアクセス方法を表す XlSaveAsAccessMode 列挙型 の定数またはその値を指定します(省略可)。
定数 値 内容 xlNoChange 1 アクセスモードを変更しません(既定値) xlShared 2 共有モード xlExclusive 3 排他モード - conflictresolution ・・・ ブックを共有している場合の変更内容の更新方法を表す XlSaveConflictResolution 列挙型 の定数またはその値を指定します(省略可)。
定数 値 内容 xlUserResolution 1 ダイアログボックスを表示して、ユーザーが重複を解決するように要求(既定値) xlLocalSessionChanges 2 ローカルユーザーの変更を反映 xlOtherSessionChanges 3 ほかのユーザーの変更を反映 - addtomru ・・・ True を指定すると最近使用したファイルの一覧にブックを追加します。省略すると、False が指定されます。
- textcodepage ・・・ 使用不可(Excel VBA で、指定しても無視されます)。
- textvisuallayout ・・・ 使用不可(Excel VBA で、指定しても無視されます)。
- local ・・・ True を指定すると Excel の言語設定に合わせた形式で保存します。False の場合は、Visual Basic for Applications(VBA)の形式で保存します。既定値は、False です。
SaveAs メソッド 使用例
サンプルVBAソース
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Sub Sample_SaveAs_tmp() '新規ブック作成 Dim w As Workbook Set w = Workbooks.Add 'Excel 97- 2003 の形式(拡張子は、xls)で「NewWorkbook」という名前で保存 w.SaveAs Filename:="NewWorkbook", FileFormat:=xlWorkbookNormal End Sub |
実行結果
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