別シートのセルを選択(Goto メソッド / PreviousSelections プロパティ)
Goto メソッド
次の例のように、1 行で、Activate メソッド や Select メソッド で、別シートのセルを選択しようとすると エラー になります。
(例)現在は、「Sheet1」が選択されている状態
Worksheets(“Sheet2”).Range(“A1”).Activate (⇒ エラー)
Worksheets(“Sheet2”).Range(“A1”).Select (⇒ エラー)
Goto メソッドを使用するとこれが可能になります。
Application.Goto Worksheets(“Sheet2”).Range(“A1”)
object.Goto ( reference ,scroll )
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる Application オブジェクトを指定します。
- reference ・・・ 移動先のRange オブジェクトを指定します。省略すると、直前に Goto メソッドを使用した時のセル範囲となります。
- scroll ・・・ True を指定すると、移動先のセル範囲の左上端が、ウインドウの左上端に表示されるようにスクロールします。False を指定するとスクロールしません。省略可(既定値は、False)。
Goto メソッドを実行すると実行直前に選択しているセル範囲(移動前のセル範囲)が、PreviousSelections プロパティの 1 番目の要素に追加されます。
Goto メソッドで、引数 reference を省略して実行した場合、PreviousSelections プロパティの 1 番目の要素へ移動します。
PreviousSelections プロパティ
[名前] ボックスを使ってセルまたはセル範囲にジャンプしたり、[編集] メニューの [ジャンプ] をクリックしたり、マクロ(VBA)の Goto メソッドを呼び出したりすると、移動前のセル範囲が配列の 1 番目の要素として追加されます。配列の他の要素は、1 つずつ後ろに送られます。最大 4 個のセル範囲を保存することができます。
object.PreviousSelections ( index )
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる Application オブジェクトを指定します。
- index ・・・ 配列のインデックス番号( 1 ~ 4 )を指定します。
Goto メソッド 使用例
サンプルVBAソース
|
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 |
Sub Sample_Goto() Worksheets("Sheet1").Activate Range("A1").Activate 'Goto メソッドで、シート「Sheet2」のセル「B2」へ移動 Application.Goto Worksheets("Sheet2").Range("B2") 'Goto メソッドで、セル「E100」へ移動(スクロールする) Application.Goto Worksheets("Sheet2").Range("E100"), True '保存された、PreviousSelections の1番目の要素を表示 '最後に Goto メソッドを実行した時の移動前のアドレス(ファイル名・シート名含む) MsgBox Application.PreviousSelections(1).Address(external:=True) End Sub |
実行結果
関連記事
-
-
オートフィルタ(抽出件数の取得・結果集計)AutoFilter メソッド
ワークシート関数の Subtotal 関数 の使い方 VBA には、オートフィル …
-
-
重複するデータを削除(RemoveDuplicates メソッド)
RemoveDuplicates メソッド 指定したセル範囲から重複データを含む …
-
-
網かけ(パターン)の取得・設定(Pattern プロパティ)
網かけ(パターン)を取得・設定する セルの背景に網かけ(パターン)を設定したり、 …
-
-
VBA で、ワークシート関数を使用(WorksheetFunction プロパティ)
VBA で、ワークシと関数を使用 VBA から、ワークシート関数を呼び出す場合、 …
-
-
セルの表示形式を設定・取得する(NumberFormat プロパティ)
NumberFormat プロパティ NumberFormat プロパティは、現 …
-
-
入力規則(エラーメッセージの設定)Validation オブジェクト
無効値を入力時に、エラーメッセージの表示 Validation.ShowErro …
-
-
列名を取得、列番号を取得(Address プロパティ,Column プロパティ)
列番号を取得する セル番地(「A1」や「B3」)や列名(「A」「B」「C」 …
-
-
2つ以上のセル範囲を1つにまとめて参照(Union メソッド)
Union メソッド Union メソッドは、2つ以上のセル範囲を1つにまとめて …
-
-
セルの高さ・幅を取得(Height プロパティ・Width プロパティ)
Height プロパティ・Width プロパティ Height プロパティは、指 …
-
-
対象のセルが配列数式の一部かどうか(HasArray プロパティ)
HasArray プロパティ HasArray プロパティは、対象のセルが配列数 …
