テキストファイル:データを書き込む(Put ステートメント)
2016/01/09
Put ステートメント
Open ステートメント をランダムアクセスモード(Random)または、バイナリモード(Binary)で開いたファイルにデータを書き込みます。
Put #filenumber, [ recnumber ], varname
引数・戻り値
- filenumber ・・・ Open ステートメント で、割り当てられたファイル番号を指定します。
- recnumber ・・・ ランダムアクセスモード(Random)の場合、書き込みが開始される場所のレコード番号、バイナリモード(Binary)の場合、書き込みが開始される場所のバイト番号を指定します(省略可)。
- varname ・・・ データを書き込む内容または、そのデータが含まれる変数の名前を指定します(省略不可)。
- filenumber ・・・ Open ステートメント で、割り当てられたファイル番号を指定します。
- recnumber ・・・ ランダムアクセスモード(Random)の場合、書き込みが開始される場所のレコード番号、バイナリモード(Binary)の場合、書き込みが開始される場所のバイト番号を指定します(省略可)。
- varname ・・・ データを書き込む内容または、そのデータが含まれる変数の名前を指定します(省略不可)。
ファイル内の最初のレコードまたはバイトの位置は 位置 1、次のレコードまたはバイトの位置は 位置 2 となり、これ以降も同様です。引数 recnumber を省略すると、最後の Get か Put ステートメントの次のレコード(バイト)、または最後の Seek 関数によって指定された位置の次のレコード(バイト)にデータが書き込まれます。省略する場合には、区切り文字のカンマ(,)を含める必要があります。
Random モードで開いたファイルの場合、一般に、レコード長は、書き込まれるデータの長さに一致させます。書き込まれるデータの長さが、Open ステートメントの Len 句に指定された長さよりも短い場合、Put により、以降のレコードがレコード長境界に書き込まれます。書き込まれるデータの長さが Open ステートメントの Len 句に指定された長さよりも長い場合、エラーが発生します。
通常、Put ステートメントによって書き込まれるデータは、Get ステートメントによってファイルから読み取られます。
Put ステートメント 使用例
サンプルVBAソース 1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 |
Sub Sample_Put_Binary1() 'ファイルに、データを書き込む '(Binary モード / Put # ステートメント) Dim FileName As String Dim FNum As Integer Dim Var(2) As String Dim i As Integer FileName = "C:\Documents\mydata\test01.txt" FNum = FreeFile 'ファイル番号取得 Var(0) = "abcde" Var(1) = String(3, "S") Var(2) = "これはテストです。" '同じ名前のファイルが存在している場合はそのファイルを削除 If Dir(FileName) <> "" Then Kill FileName End If '新規ファイルを開く(Binary モード) Open FileName For Binary As #FNum 'データを書き込む For i = 0 To 2 Put #FNum, , Var(i) & vbCrLf Next i Put #FNum, , vbTab Put #FNum, , "1234567890" Put #FNum, , vbCrLf Put #FNum, 40, "Write record to file." Put #FNum, 45, vbCrLf 'ファイルを閉じる Close #FNum End Sub |
サンプルVBAソース 1 実行結果
サンプルVBAソース 1 を実行して作成されたファイルの内容
サンプルVBAソース 2
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 |
Sub Sample_Put_Binary2() 'ファイルに、データを追加で、書き込む '(Binary モード / Put # ステートメント) Dim FileName As String Dim FNum As Integer Dim strDate As String FileName = "C:\Documents\mydata\test01.txt" FNum = FreeFile 'ファイル番号取得 strDate = Format(Date, "dddddd") 'ファイルを開く(Binary モード) Open FileName For Binary As #FNum 'データを追加で書き込む Put #FNum, LOF(FNum), vbCrLf Put #FNum, , "データを追加します。" Put #FNum, , vbCrLf Put #FNum, , strDate 'ファイルを閉じる Close #FNum End Sub |
サンプルVBAソース 2 実行結果
サンプルVBAソース 2 を実行して作成されたファイルの内容
サンプルVBAソース 3
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 |
Type Record ID As Integer Name As String * 20 RDate As Date End Type --------------------------------------------------------------------------------------------- Sub Sample_Put_Random() 'ファイルにデータを書き込む '(Random モード / Put ステートメント) Dim myRecord As Record Dim FileName As String Dim FNum As Integer Dim w As Worksheet Dim myRng As Range Dim i As Integer FileName = "C:\Documents\mydata\test02.txt" FNum = FreeFile 'ファイルが存在する場合は削除 If Dir(FileName) <> "" Then Kill FileName End If Set w = Worksheets("Sheet1") Set myRng = w.Range("A1").CurrentRegion 'ファイルを開く(Random Open FileName For Random As #FNum Len = Len(myRecord) '「シート1」のデータを書き込む For i = 2 To myRng.Rows.Count With myRecord .ID = myRng(i, 1).Value .Name = myRng(i, 2).Value .RDate = myRng(i, 3).Value End With Put #FNum, i - 1, myRecord Next i Close #FNum '書き込んだ内容を表示(Get ステートメントで取得) Dim strRecord Open FileName For Random As #FNum Len = Len(myRecord) Do Until EOF(FNum) Get #FNum, , myRecord With myRecord If .ID > 0 Then strRecord = strRecord & vbCrLf & _ .ID & vbTab & .Name & vbTab & .RDate End If End With Loop Close #FNum MsgBox strRecord End Sub |
サンプルVBAソース 3 実行結果
関連記事
-
ファイルのタイムスタンプを取得(FileDateTime 関数)
ファイルのタイムスタンプを取得 ファイルのタイムスタンプを取得するには、File …
-
「ファイルを開く」ダイアログボックス(FindFile メソッド)
FindFile メソッド 「ファイルを開く」ダイアログボックスを表示します。G …
-
テキストファイル:データを書き込む(Print # ステートメント)
Print # ステートメント Open ステートメント をシーケンシャル出力モ …
-
フォルダ名・ファイル名を変更(Name ステートメント)
フォルダ名およびファイル名を変更 Name ステートメント で、ファイル、ディレ …
-
ファイルをコピー(FileCopy ステートメント)
FileCopy ステートメント ファイルをコピーします。ただし、開いているファ …
-
FileDialog オブジェクトを取得する(FileDialog プロパティ)
FileDialog プロパティ FileDialog オブジェクト を取得しま …
-
開いているファイルのサイズ・位置の取得(LOF 関数・Loc 関数)
LOF 関数 Open ステートメント により開かれたファイルのサイズをバイト単 …
-
Excelでテキストファイルを開く(OpenText メソッド)
Excelでテキストファイルを開く OpenText メソッドで、テキストファイ …
-
テキストファイル:出力する 1 行の幅を設定(Width # ステートメント)
Width # ステートメント Open ステートメント をシーケンシャル出力モ …
-
FileDialogFilters コレクション・FileDialogFilter オブジェクト
FileDialogFilters コレクション FileDialog オブジェ …