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Math 関数( Abs,Atn,Cos,Exp,Log,Rnd,Sgn,Sin,Sqr,Tan )

Abs 関数


【書式】

value = Abs ( number )


【引数・戻り値】

  • number  ・・・  任意の数値・数式を指定します
  • value  ・・・  number の絶対値。number に Null 値が含まれている場合は、Null 値となります。また、値が代入される前の変数が指定されている場合は、0 となります。

Abs 関数 は、引数の絶対値を同じデータ型で返します。



Sin 関数・Cos 関数・Tan 関数


【書式】

value_sin = Sin ( number )

value_cos = Cos ( number )

value_tan = Tan ( number )


【引数・戻り値】

  • number  ・・・  角度を表す数値(Double)または数式(単位はラジアン)を指定します。
  • value_sin  ・・・  指定した角度(number)の sin(サイン)。
  • value_sin  ・・・  指定した角度(number)の Cos(コサイン)。
  • value_sin  ・・・  指定した角度(number)の Tan(タンジェント)。

Sin 関数 は、引数の角度を含む直角三角形の 2 辺の比を返します。
2 辺の比は、指定した角の反対側の辺の長さを斜辺の長さで割った値です。

Cos 関数 は、引数の角度を含む直角三角形の 2 辺の比を返します。
2 辺の比は、底辺の長さを、斜辺の長さで割った値です。

Tan 関数 は、引数の角度を含む直角三角形の 2 辺の比を返します。
2 辺の比は、指定した角の反対側の辺の長さを底辺の長さで割った値です。

Sin 関数Cos 関数の戻り値は、-1 ~ 1 の範囲の値となります。

角度の単位を度からラジアンに変換するには、度に π/180 を掛けます。ラジアンから度に変換するには、ラジアンに 180/πを掛けます。



Atn 関数


【書式】

value = Atn ( number )


【引数・戻り値】

  • number  ・・・  数値・数式を指定します
  • value  ・・・  引数 number のアークタンジェント。

Atn 関数 は、直角三角形の 2 辺の比を引数として受け取り、対応する角度を返します。
2 辺の比は、求める角の反対側の辺の長さを底辺の長さで割った値です。

Atn 関数の戻り値は、-π/2 ~ π/2 の範囲の値(単位はラジアン)となります。

角度の単位を度からラジアンに変換するには、度に π/180 を掛けます。ラジアンから度に変換するには、ラジアンに 180/πを掛けます。



Rnd 関数


【書式】

value = Rnd [ ( number ) ]


【引数・戻り値】

  • number  ・・・  数値・数式を指定します。(省略可)
  • value  ・・・  単精度浮動小数点数型(Single)の乱数

引数 number に指定する値によって返される乱数は以下の通りです。

引数の値(number 戻り値
常に、引数のシード値によって決まる同じ数値を返します
> 0 乱数系列の次の乱数
= 0 直前に生成した乱数
省略 乱数系列の次の乱数


x から y(x,y は整数)の間の整数値をランダムに取得する場合は
  Int ( y – x – 1 ) * Rnd + x )
のようになります。

⇒ Rnd 関数の詳細
⇒ Randomize ステートメントの詳細



Sgn 関数


【書式】

value = Sgn ( number )


【引数・戻り値】

  • number  ・・・  任意の数値・数式を指定します
  • value  ・・・  number の値により戻り値が決まります(下表を参照)。

引数の値( number 戻り値
number > 0 1
number = 0 0
number -1


Sqr 関数


【書式】

value = Sqr ( number )


【引数・戻り値】

  • number  ・・・  0 以上の 倍精度浮動小数点数型 (Double) の数値または任意の数式を指定します
  • value  ・・・  引数 number の平方根(倍精度浮動小数点数型:Double)


math 関数の使用例

サンプルVBAソース


実行結果