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VBA で正規表現を使う(RegExp オブジェクト)

RegExp オブジェクト

VBA で正規表現を使うには、VBScript のRegExp オブジェクトを使用します。
RegExp オブジェクトを使うには、CreateObject 関数を利用するか、参照設定で「Microsoft VBScript Regular Expressions 5.5」にチェックを付けます。参照設定の方法については、ファイルシステムオブジェクト(FileSystemObject)の使い方 を参照してください。


【書式】

<参照設定>
Dim re As RegExp
Set re = New RegExp

<CreateObject 関数を使用>
Dim re As Object
Set re = CreateObject(“VBScript.RegExp”)


RegExp オブジェクトのプロパティ、メソッドの詳細、使用例に関しては、
VBA で正規表現を使う(RegExp オブジェクトのプロパティ)
VBA で正規表現を使う(RegExp オブジェクトのメソッド)
を参照してください。




RegExp オブジェクトのパターン文字列として使用できるメタ文字


シンボル 機能
位置マッチング … 文字の始まりや終わりを検索します。
^ 文字列の先頭にのみマッチします。
$ 文字列の末尾にのみマッチします。
\b 任意の単語の境界にマッチします。
\B 単語の境界以外にマッチします。
リテラルの検索 … 文字の前に “\” を置きます。
英数字 英字と数字に文字どおりにマッチします。
\n 改行にマッチします。
\f フォーム フィードにマッチします。
\r キャリッジ リターンにマッチします。
\t 水平タブにマッチします。
\v 垂直タブにマッチします。
\? ? にマッチします。
\* * にマッチします。
\+ + にマッチします。
\. . にマッチします。
\| | にマッチします。
\{ { にマッチします。
\} } にマッチします。
\\ \ にマッチします。
\[ [ にマッチします。
\] ] にマッチします。
\( ( にマッチします。
\) ) にマッチします。
\xxx 8進数 xxx によって表現されるASCII文字にマッチします。
\xdd 16進数 dd によって表現されるASCII文字にマッチします。
\uxxxx UNICODE xxxx によって表現されるASCII文字にマッチします。
文字クラス
[] [] 内に含まれている文字にマッチします。
[^] [^] に含まれていない文字にマッチします。
. \n 以外の任意の文字にマッチします。
\w 単語に使用される任意の文字にマッチします。[a-zA-Z_0-9]と等価。
\W 単語に使用される文字以外の任意の文字にマッチします。[^a-zA-Z_0-9]と等価。
\d 任意の数字にマッチします。[0-9]と等価。
\D 任意の数字以外の文字にマッチします。[^0-9]と等価。
\s 任意のスペース文字にマッチします。[ \t\r\n\v\f]と等価。
\S 任意の非スペース文字にマッチします。[^ \t\r\n\v\f]と等価。
繰り返し
{n} 正規表現のちょうど n個の直前の文字にマッチします。
{n,} 正規表現のn個以上の直前の文字にマッチします。
{n1,n2} 正規表現のn1個以上、n2個以下の直前の文字にマッチします。
? ゼロ個または1個の直前の文字にマッチします。{0,1}と等価。
* ゼロ個以上の直前の文字にマッチします。{0,}と等価。
+ 1個以上の直前の文字にマッチします。{1,}と等価。
選択とグループ化
() 複数の句をグループ化して、1つの句を作成します。ネストすることができます。
| 選択は、複数の句を1つの正規表現にまとめ、これらのうちの任意の句にマッチします。
後方参照
()\n n番目の括弧で囲まれた句にマッチします。



VBAで正規表現を使用する例

サンプルVBAソース


実行結果