Round 関数(丸め)の使い方
【書式】
value = Round ( expression [, decimal_places ] )
【引数・戻り値】
- expression ・・・ 丸めを行う数値・数式を指定します。Null 値が含まれている場合は、Null 値を返します。
- decimal_places ・・・ 丸めを行う小数点以下の桁数を表す数値を指定します。「0」を指定した場合、Round 関数 は、整数値を返します(省略可 ⇒ 規定値は「0」)。
- value ・・・ decimal_places で指定された小数点位置で丸めた数値
VBA の Round 関数は、丸め(銀行型) です。
Excel の Round 関数は、四捨五入です。
銀行型丸めと四捨五入の違い
「最近接偶数への丸め」「偶数丸め」「最近接丸め」とも呼ばれます。
銀行型丸めは、端数が 0.5 より小さいときは切り捨て、端数が 0.5 より大きいときは切り上げ、端数がちょうど 0.5 の場合は、切り捨てと切り上げのうち結果が偶数となる方へ丸めます。
四捨五入・切り上げ・切り捨て
【書式】
<四捨五入>
value = Application.WorksheetFunction.Round ( expression , decimal_places )
<切り上げ>
value = Application.WorksheetFunction.RoundUp ( expression , decimal_places )
<切り捨て>
value = Application.WorksheetFunction.RoundDown ( expression , decimal_places )
【引数・戻り値】
- expression ・・・ 「四捨五入・切り上げ・切り捨て」を行う数値・数式を指定します。
- decimal_places ・・・ 「四捨五入・切り上げ・切り捨て」を行う小数点以下の桁数を表す数値を指定します。「0」を指定した場合は、整数値を返します(省略不可)。
- value ・・・ decimal_places で指定された小数点位置で「四捨五入・切り上げ・切り捨て」した数値
上記の Round 関数、RoundUp 関数、RoundDown 関数 は、エクセルのワークシート関数です。
ワークシート関数は WorksheetFunction クラスのメンバで、VBAからも利用することが可能です( ワークシート関数を呼び出すには Application オブジェクトの WorksheetFunction プロパティを使用します)。
「丸め、四捨五入・切り上げ・切り捨て」の使用例
サンプルVBAソース
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Sub Sample_Round() Debug.Print Round(25.52889, 2) Debug.Print Round(88.509) Debug.Print Round(Null) Debug.Print Round(12.45, 1) Debug.Print Application.WorksheetFunction.Round(12.45, 1) Debug.Print Application.WorksheetFunction.RoundUp(129.135, 0) Debug.Print Application.WorksheetFunction.RoundDown(1.155, 2) End Sub |