Insert メソッド
Insert メソッドで、指定した場所に新規の空白セルを挿入することができます。このとき、元のセルは右方向または下方向へ移動(シフト)します。
【書式】
Object.Insert ( [ shift, copyorigin ] )
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となるRange オブジェクト
- shift ・・・ シフト方向を表す定数(下表参照)を指定します。省略すると、セル範囲の形状に適応した方向にシフトされます。
- copyorigin ・・・ 挿入したセルに書式設定をコピーする場合、どの方向(左・上方向 / 右・下方向)のセルの書式をコピーするかを指定します(指定する定数は、下表参照)。省略すると、左・上方向を表す定数が指定されます。
引数 shift に指定する値(シフト方向を表す定数:XlInsertShiftDirection 列挙)
定数 | 値 | 内容 |
xlShiftToRight | -4161 | 右方向 |
xlShiftDown | -4121 | 下方向 |
省略 | セル範囲の形に応じてシフト方向が自動的に決定 |
引数 copyorigin に指定する値(書式をコピーする方向を表す定数:XlInsertFormatOrigin 列挙)
定数 | 値 | 内容 |
xlFormatFromLeftOrAbove | 0 | 左または上方向のセルの書式をコピー(規定値) |
xlFormatFromRightOrBelow | 1 | 右または下方向のセルの書式をコピー |
Insert メソッドの使用例
サンプルVBAソース
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Sub Sample_Insert() 'セル「E3」から「E6」にセルを挿入 Range("E3:E6").Insert '4、5行目にセルを挿入(下方向へシフト、下のセルの書式をコピー) Range("4:5").Insert xlShiftDown, xlFormatFromRightOrBelow End Sub |
実行結果
サンプルVBA実行前
サンプルVBA実行前(コピー元シート)
サンプルVBA実行