CustomDocumentProperties プロパティ
ユーザー設定のドキュメントプロパティとは、ブックのプロパティで、ユーザーが任意の項目名を設定することができるものをいいます。CustomDocumentProperties プロパティ を使用すると、ユーザー設定のドキュメントプロパティを表す DocumentProperties コレクション を取得や設定することができます。
【書式】
object.CustomDocumentProperties
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる Workbook オブジェクトを指定します。
- object ・・・ 対象となる Workbook オブジェクトを指定します。
CustomDocumentProperties プロパティ の主なメソッド
CustomDocumentProperties.Add メソッド
Add メソッド を使用して任意のドキュメントプロパティを追加します。
【書式】
object.CustomDocumentProperties.Add ( name, linktocontent, type, value )
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる Workbook オブジェクトを指定します。
- name ・・・ プロパティ名を指定します。
- linktocontent ・・・ プロパティとコンテナドキュメントの内容をリンクさせるかを ブール型(boolean)の値で、設定します。False を指定した場合は、引数 value を設定します。
- type ・・・ データの種類を表す MsoDocProperties 列挙型 の定数またはその値を指定します。
定数
値
内容
msoPropertyTypeNumber
1
整数型 (Integer) の値
msoPropertyTypeBoolean
2
ブール型 (Boolean) の値
msoPropertyTypeDate
3
日付型 (Date) の値
msoPropertyTypeString
4
文字列型 (String) の値
msoPropertyTypeFloat
5
浮動小数点型 (Floating point) の値
- value ・・・ プロパティの値を指定します。(引数 LinkToContent に True が指定されている場合、引数 value に指定した値は無視されます。)
- object ・・・ 対象となる Workbook オブジェクトを指定します。
- name ・・・ プロパティ名を指定します。
- linktocontent ・・・ プロパティとコンテナドキュメントの内容をリンクさせるかを ブール型(boolean)の値で、設定します。False を指定した場合は、引数 value を設定します。
- type ・・・ データの種類を表す MsoDocProperties 列挙型 の定数またはその値を指定します。
定数 値 内容 msoPropertyTypeNumber 1 整数型 (Integer) の値 msoPropertyTypeBoolean 2 ブール型 (Boolean) の値 msoPropertyTypeDate 3 日付型 (Date) の値 msoPropertyTypeString 4 文字列型 (String) の値 msoPropertyTypeFloat 5 浮動小数点型 (Floating point) の値 - value ・・・ プロパティの値を指定します。(引数 LinkToContent に True が指定されている場合、引数 value に指定した値は無視されます。)
CustomDocumentProperties プロパティ の主なプロパティ
CustomDocumentProperties.Item (index) プロパティ
引数 index を使用して、DocumentProperties コレクション 内の個別の DocumentPropertyオブジェクト を取得します。
【書式】
object.CustomDocumentProperties [.Item] ( index )
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる Workbook オブジェクトを指定します。
- index ・・・ 取得するドキュメントプロパティの名前(name の値)またはインデックス番号を指定します。
Item は、省略可能です。
ユーザープロパティを削除する例
Delete メソッド を使用します。
ActiveWorkbook.CustomDocumentProperties.Item(1).Delete
CustomDocumentProperties.Count プロパティ
- object ・・・ 対象となる Workbook オブジェクトを指定します。
- index ・・・ 取得するドキュメントプロパティの名前(name の値)またはインデックス番号を指定します。
Item は、省略可能です。
ユーザープロパティを削除する例
Delete メソッド を使用します。
ActiveWorkbook.CustomDocumentProperties.Item(1).Delete
ユーザー設定のドキュメントプロパティを表す DocumentProperties コレクション 内の項目数を取得します。
【書式】
object.CustomDocumentProperties.Count
引数・戻り値
- object ・・・ 対象となる Workbook オブジェクトを指定します。
- object ・・・ 対象となる Workbook オブジェクトを指定します。
CustomDocumentProperties プロパティ 使用例
サンプルVBAソース
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Sub Sample_CustomDocumentProperties() Dim i As Integer Dim w As Workbook Set w = Workbooks.Open("C:\Documents\mybook.xlsx") '設定済みのドキュメントプロパティを削除 For i = 1 To w.CustomDocumentProperties.Count w.CustomDocumentProperties(i).Delete Next i 'ユーザー設定のドキュメントプロパティを設定 w.CustomDocumentProperties.Add Name:="記録者", _ LinkToContent:=False, _ Type:=4, _ Value:="山田太郎" '設定したドキュメントプロパティを表示 MsgBox w.CustomDocumentProperties(1).Name & vbCrLf & _ w.CustomDocumentProperties(1).Value w.Close End Sub |